特別展示『吉原細見』

イベント

3月

◆公開期間◆3月8日(土曜日)~3月30日(日曜日)
(期間中は無休)

◆公開時間◆午前9時~午後4時
(日曜・祝日は午後5時まで)

◆入館料◆300円(常設展を含む)
※中学生以下は無料

◆会場◆大野市歴史博物館


【 特別公開資料について 】
江戸時代、風紀を取り締まることを目的に、江戸市中の遊女屋を集めて作られた「吉原」(元吉原・新吉原)は、幕府によって公認された遊郭街でした。
令和7年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では、主人公・蔦屋重三郎が吉原に客を呼び寄せるためにガイドブック「吉原細見」に注目をしますが、細見にはすべての遊女の名前とともに「揚代」が記載されており、金銭を巡るトラブルの回避にも役立っていました。
今回 特別公開をする「吉原細見」(版元:星野屋源次郎、山下屋半兵衞)は、弘化2年(1846)または翌3年に起きた大火の後に作られたものです。
大火によって被災した妓楼は幕府の許可のもと、吉原が再建されるまで別場所で仮営業(仮宅)を行っていました。
この細見は、大火以前に発行されていた既存の細見に、急遽、仮宅の所在地が書き添えられています。
通常、細見は年に2度の改めが行われており、新版が出れば、古い版の細見は廃棄されてしまいます。また、仮宅の所在を示す版は、吉原が復興されれば用が済んでしまいます。
大河ドラマの舞台となっている時代と比べると、弘化の細見は新しい印象を受けますが、廃棄されることを想定して作られていた細見が現在にまで残ることは非常にまれなことです。
遊郭や遊女を巡る環境を肯定することはできませんが、吉原遊郭が大河ドラマで注目を集めている今、この特別公開によって当時の様子を感じるきっかけになれば幸いです。

インフォメーション

住所 大野市天神町2−4
お問い合わせ先 大野市歴史博物館
電話番号 0779-65-5520
営業時間 午前9時~午後4時
(日曜・祝日は午後5時まで)
定休日 期間中は無休
駐車場 大野市役所駐車場
ホームページアドレス https://www.city.ono.fukui .jp/kosodate/bunka-rekishi /hakubutsukan/shisetsu/hak ubutsukan/index.html